ハイクラス求人コーナー
第3回 職種別最新転職事情 CFO、経理・財務マネージャーの転職事情
CFO、経理・財務マネージャーの転職事情
コンサルタントインタビュー  キャリアのゴールを見据えた、転職・キャリア構築を
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株式会社キャリアアクセス
取締役副社長
熊谷 孝裕


大手住宅設備機器メーカーに7年間在籍。法人営業を中心に、教育・研修、採用のサポートなどに従事。2001年6月、株式会社キャリアアクセス入社。2005年5月、取締役就任。外資系・日系上場企業の経理・財務職、会計・財務系コンサルタントなどに豊富な転職支援実績を有する。
ここ数年は、J-SOX法を始め、会計制度に関する様々な変化がありますね。

そうですね。それに伴って、日本の企業統治のスタイルが変わってきていると感じています。コーポレートガバナンス、内部監査、リスクマネジメントなど、より欧米型の企業統治のスタイルへと変容しています。その結果、求人においても、従来型の経理・財務職の延長ではなく、より欧米型のスタイルに対応した方が求められる傾向が出てきています。

具体的に教えていただけますか?

例えば、ベンチャー企業CFOの場合ですと、単なる経理・財務部門の責任者ではなく、会社の中で経営的な部分に携わりながら、管理本部全体を指揮できる人材という、企業統治全てに携わる人材が求められています。特に、リスクマネジメントの部分ですね。日本のベンチャーの経営者の方は、「前へ前へ」というエネルギーが強い方が多いです。そのため「守り」の部分であるリスクマネジメントやIT化の部分は、あまり関心が高くない方も多いです。そう言った点についても、経営の一員の立場から変革の必要性を説き、さらに実際の行動に落とし込める方が必要とされています。

先日、あるベンチャー企業の採用で、こんなことがありました。CFOとして、3名の方が候補に挙がりました。おふたりは、経理畑が長い経理のプロフェッショナル。もう一人は、外部から企業の経営アドバイスをおこなってきたコンサルティングファーム出身の方です。社長との面接の結果、コンサルティングファームの方が採用となりました。経理畑出身の方々も素晴らしいご経歴でしたが、社長のお話では「経理のプロとしての経験・成功体験が、変革を担うにあたっては邪魔になる」ということでした。つまり、CFOを目指すならば、単に経理スキルだけではなく、変革する力、人間力といった部分も求められるのです。

なるほど。では、ベンチャーと並んで求人意欲の高い外資系企業では、どのような人材が求められるのでしょうか?

外資の場合は、日系企業と大きく違う点があります。本社機能は海外ですので、感覚としては「子会社」的な位置づけのところが多いです。そのため、日系企業と違って求められるのは「レポーティング」の能力です。『日本市場が今どうなっているのか?』『日本法人の置かれている現状は?』などを、分析し、本社へ報告する力が求められます。

また、外資の場合には、早くから外資の風土になじんだ方がいいですね。上記のように、仕事の進め方や考え方が日系企業とは違うためです。その意味では、外資を目指すのであれば、30代の半ばくらいまでに、外資のカルチャーで働くことです。ただ、それ以上の年齢であっても、例えば海外現地法人で働いたなど、近いカルチャーでの経験があれば可能性はあります。

最後になりますが、CFO、経理・財務マネージャーを目指すにあたって意識しておくべき点があれば教えてください。

CFOや経理・財務の責任者を目指すにあたって大事なことは、自分自身がどうありたいかというキャリアのゴールを考えることです。欧米型のCFOであれば、管理本部全体を指揮する能力、経営に携わる意識や考え方に加えて、社長・役員と的確なコミュニケーションがおこなえることも大事です。幅広い能力が要求されるがゆえに、転職後に悩まれるケースも少なくありません。したがって、転職にあたって、自分がどこを目指していて、転職を通じて何を実現したいかを明確化しておくことが大切です。私たちが面談をおこなう際にも、そこまで踏み込んでお伺いするようにしています。

求められるパフォーマンスや責任は大きいだけに、その分やりがいや達成感の大きな仕事であるとも言えるでしょう。

最後に、コンサルタントからのCFO、経理・財務マネージャーへの転職に向けてのアドバイスをご紹介します。

コンサルタントからのアドバイス

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まず意識すべき点は、自分の経験・知識のどこが活かせるかということ。求人企業の業界または近接業界での経験、特定業務(M&A・事業統廃合等)経験などについて整理をしてください。そして、社長・役員との相性が合うかどうか、新しい仕事への意欲をどれだけ持てているかという意思の確認も大切です。

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求人企業によって、求められるスキル、役割、人間性が大きく違ってきます。面接では経営者とじっくり会話をして、自分に求められているものは何かを明確にするようにアドバイスしています。その際には、あまり自分の先入観にとらわれずに、相手の話を聞くことが大事です。

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まず第一には、自分自身の方向性を明確にすることです。何ができ、どんな面で貢献ができるか、何をこれからやりたいかを明らかにして、自分のキャリアプランを描いた上で転職活動をすることが、当たり前ではありますが、ぶれない転職のためには大事なことです。

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CFOの場合、経営者との相性、事業の内容・方向性はしっかりと確認し、共感できる転職先をご選択下さい。また、マネジメント職の募集の際には必ずミッションや課題がございます。そういったものをクリアしていく強い意思を持って転職をなさって下さい。
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「CFO、経理・財務マネージャーの転職事情」のまとめ CFO、経理・財務マネージャーを目指すにあたって…押さえておきたい、3つのポイント
POINT1●期待値は企業によって違う自分の「役割」を明確化すること---同じ「CFO」であっても、企業によって求められる役割は違います。自分が何を期待され、何を求められているかの把握は重要です。
POINT2●活況の外資、ベンチャーの採用 文化・風土をしっかりと把握して転職を---ニーズの高い外資・ベンチャー企業への転職にあたっては、転職先を見極めるためのしっかりした情報収集が必要です。
POINT3●転職を考えるときにはまずキャリアのゴールを考えること---転職後には、いろいろなことが起こります。目先のことに流されないためにも、常に自分のキャリアを長期的に考えるようにしましょう。
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事務局より
「CFO」へ転職された方の声をお聞きすると、転職活動に思った以上に時間がかかった方が多いようです。ひとつの理由は、求人案件自体が少ないため、ご自身の希望・キャリアにあった案件がタイミングよく出てこない可能性があること。もうひとつは、企業の選考自体に時間がかかる点です。重要なポジションだけに、大変慎重に選考がおこなう企業が多いです。聞くところによれば、何度も社長・役員面接を重ねて、ようやく内定がでたという話も珍しくないそうです。

そのあたりも考慮して、転職活動の期間は余裕を持って設定しておくことをお勧めします。
[編集担当] 事務局 わかはら 
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