株式会社ジェイ エイ シー ジャパン
エグゼクティブグループ マネージャー
浅野 由倫
医薬会社で営業企画・人材育成部を経てジェイエイシー ジャパンへ。大阪支店にてメディカル業界担当、メディカルチームリーダーを経て、東京本社エグゼクティブチームマネージャーに就任。エグゼクティブ層(役員・部長級人材)の転職支援を行っている。
確かに、この段階では「相性」や「波長の一致」が、大きな判断基準となっていると感じます。もちろん中途採用なので、企業の抱える課題を解決する力があるかどうかは、第一に求められます。ただし、これまでの面接を通じて「スキル」「経験」については合格点を出ていることが多いです。したがって、社長・役員の方々は「相性」を重点的に見ているのです。
社長・役員クラスの面接で見られる相性は、人柄や仕事に対する考え方といった根本的なところです。具体的な受け答えを想定するのは難しいです。
ただ、準備ということで、私は「社長や役員の方のお人柄、ご経歴」「過去の面接の雰囲気」などの情報を、事前にしっかりとお伝えするように努めています。また、この社長・役員面接が、採用選考の中でどのような位置づけにあるかも、わかっていればお伝えします。例えば、社長・役員面接の段階で、経験や実務遂行能力を問う面接をおこなう会社であれば、事前にその点について準備しておくことをアドバイスします。
お互いに相性を見極めるためには、面接という限られた時間の中でより密度の濃いコミュニケーションを取ることが大事だと考えています。事前の情報が不足していると、話が弾むまでに時間がかかったり、話の表面だけで判断して誤解が生じたりすることがあります。特に、社長や役員の方の中には、大変個性的な方もいらっしゃいます。応募者の方が、あらかじめそれらの情報を把握しておくことで、臆することなく深いお話ができるようになると考えています。
また、面接は自分自身が選考される場であると同時に、応募者の側からも社長、役員の方、会社全体との相性を見極める場でもあります。その意味からも、しっかりと対話を深めていただきたいと思います。
エグゼクティブ・経営幹部クラスの方は、緊張しすぎによる失敗というよりは、逆に余裕があるがゆえの失敗が見受けられます。例えば、アピールの場面になると一方的に話を展開したり、若手経営者に対してやや上からの目線で話をしたりする応募者の方も見受けられます。これまで、ビジネスにおける様々な修羅場をくぐり抜けたという自信が、強く表に出てしまうのでしょう。あくまで「面接の場である」ということを意識して、適度な緊張感をお持ちいただくのがいいと思います。
最後になりますが、ハイクラス層の採用に対して、企業は極めて慎重です。「最終面接は形式的なもの」とも言われますが、油断は大敵です。私たち人材紹介会社の情報リソースを十分にご活用いただいて事前情報を収集し、ぜひ納得ゆく面接にしていただきたいと考えています。
また、これから社長・役員面接に向かう皆さまへ、コンサルタントからのメッセージをご紹介します。
最終面接を突破され、転職をされた方の声をお聞きすると「コンサルタントの事前情報のおかげで、気持ちよく面接ができた」「コンサルタントが、社長の考え方と私の考え方のどこが合っているかをあらかじめ教えてくれた。面談の場でも、その話題で盛り上がった。」など、事前にしっかりとした情報を入手できたことは、大きなアドバンテージとなっているようです。
社長・役員面接に限りませんが、面接は私たちが会社との相性を見極める場でもあります。ぜひしっかりとコミュニケーションを取って、相性を確かめてください。納得して転職することができれば、入社後も気持ちよく、一生懸命仕事に励むことができます!
[編集担当] 事務局 わかはら |
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