高まっていると思います。景気の拡大を受けて、企業の採用ニーズは高まっています。その結果、年齢条件が緩和されつつあります。もともと35歳までという求人が多かったですが、2004年頃からは「30代後半まで」の求人が増えはじめ、だんだんと40代が対象となる求人も増えてきています。年齢にこだわらず、年齢相応の力のある方をという動きになってきています。
また、各社が新規事業開発、既存事業の拡大に動き出す中で、幅広い業界から数多くのハイクラス層の求人が出てきています。
門戸は広がり、チャンスも拡大しています。ただ、気をつけていただきたいのは、転職が容易になった訳ではないということです。このクラスの人材に求める企業の条件は、非常に高いです。
スペシャリストであれば、一貫性のあるスキルに加えて、プロジェクトマネジメントの実務経験などが厳しく問われます。また、エグゼクティブや管理職であれば、マネジメント能力や経験に加えて、業界知識なども高いレベルで要求されます。
転職の機会は拡大しているものの、明確なコアコンピタンスを持ち、それが求人企業に評価されることが前提であることは忘れてはいけません。情報収集をしながら、今、転職すべきかどうかも含めて考えることが大事です。
企業からすれば、このクラスの人材の採用は、失敗すると組織に大きな影響を与えるリスクがあります。それだけに、選考は慎重におこなわれます。その方の持っている力で、どれだけビジネスにインパクトを与えられるか、その方が社風に合致し、十分な力を発揮できるかどうかといった点をしっかりと見ていることが多いです。
転職者の方にも、じっくりと取り組んでいただきたいと思います。若い頃の転職とは違って、抱えているリスクも大きいですから。
働き盛りで忙しいということもあり、1社に絞って受けて、内定が出たらそこに決めるという方もいらっしゃいます。ただ私としては、せめて2、3社を見て決めてはどうかとおすすめしています。複数の会社を比較検討し、幅広い判断軸の中で悩み、そして覚悟を決めて転職をされる。その覚悟が、転職先でのご活躍につながるように感じます。
より繊細なマッチングが求められる、ハイクラス層の転職。人材紹介会社という情報ソースをフルに活用しながら、本当に納得して転職をしていただきたいと思います。