

|
『転職する・しないに関わらず、職務経歴書を書く』そんなことが当たり前になるかもしれません。転職にあたってはもちろん、将来のキャリアを考えるツールとして、「職務経歴書」を作成しておくことをご提案します。 <編集担当> 事務局 わかはら グローバル化の進展や、急速な技術革新などによって、経済や社会を取り巻く環境が複雑になってきています。そういった中で、多くの企業にとって、将来の先行きは不透明なものになっています。 働く私たちにも、その影響は及んでいます。M&A、事業統廃合など、ひとつの会社に長く勤められる保障がなくなりつつあります。誰にとっても転職というものが身近なものになってきました。2006年11月に事務局でおこなったアンケートによれば、すでに76%の方が「転職経験がある」と回答しています。 いざ転職の必要性が生まれた時に、あわてずに、しっかりと将来を見据えた決断をおこなえるようにしておくためには、日ごろから必要な準備をきっちりとしておくことが大事です。 では、一体何から手をつければいいのでしょうか? 実際に転職活動経験のある方に「転職活動にあたって、やっておいてよかったこと」を聞いてみました。 ![]() 「転職への備え」として、一番には「職務経歴書などの応募書類の作成」が、そして二番目には「スキル・キャリアの棚卸し」が挙げられました。それらが具体的にどのように役立ったか、寄せられたコメントを見てみましょう。
「職務経歴書の作成」と、そのための「スキル・キャリアの棚卸し」は、思いのほか時間がかかるもの。実際に転職活動に入ったとき、スピーディーに対応していくために、あらかじめ準備をしておくことは有益です。 また、「スキル・キャリアの棚卸し」という点では、「自分が培ってきた専門性は何か」「キャリアの柱としていくものは何か」といった、自分自身のキャリアの方向性を、あらかじめ考えておくことが有効だったと答えています。このことは、「転職活動はもとより今の会社での仕事にとっても大いに役立ちました。」というコメントにもあるとおり、転職する・しないに関わらず、今後に生きてきます。 転職や今後のキャリアについて漠然と考えている段階で、キャリアの棚卸しの意味も含めて「職務経歴書の作成」をまとめることは有効です。 自分のキャリアを振り返る第一歩の「キャリアの棚卸し」。 コンサルタントに伺ってきた様々なノウハウを総合して、そのポイントをご紹介します。ぜひ以下のような点を意識して、ご自身の経歴を振り返ってください。 ご自身のやってきたことを、目の前に全て見えるようにすることが重要です。そして、そこから「スキル」として評価できる部分を抽出するということが必要です。 私自身も転職経験があるからわかりますが、これまでの自分のキャリアを振り返って、きちんと文章にすることは、非常に大変です。しかし、と同時に、これは重要な作業でもあります。棚おろしができていないと、網羅性も分かりやすさも確保できません。転職活動を始める段階で、十分に時間を取って棚おろしをしてください。 実績をわかりやすく、できれば具体的な数字で記入しておきましょう。また、成果や実績だけでなく、そのプロセスを含めて振り返ることで、その成果が、今後再現性があるものかどうか判断できるようになります。 業務改善の経験や、横断型のプロジェクトの経験など、「ルーチン以外」の仕事での実績を整理しておきましょう。仕事に対する柔軟性や、マネジメント力・ヒューマンスキルといった力を分析することができます。 職種に関わらず今一番人材に求められているのは、創造的な仕事が出来る方です。いかにご自分で工夫して仕事をやってこられたか、という具体的な事例をまとめておきましょう。 役割の変化、特に実務担当からマネジメントポジションへの変化は、重要な節目です。経験・スキル・心境に、どのような変化があったかをしっかりと整理しておきたいところです。 「業務内容」はもとより「役割(実担当かマネジメントか)」や「チーム構成(どの部分を担当したか)」などが、具体的にわかるようにしておくと、振り返るときに役立ちます。 現在までの実務経験を振り返って、自分の専門やキャリアの柱を考え、今後の仕事人生にそれを活かしてゆくこと。それは、将来の転職に備えるということだけではなく、今後の仕事人生をより豊かにする上でも重要なことです。 「職務経歴書」というフォーマットに基づいて、考えてみることをお勧めします。 なお、業界・職種ごとにどんなポイントを押さえて書けばよいか、それぞれの分野の専門コンサルタントにお聞きしてまとめたものもあります。こちらも、ぜひ参考にしてください。 その後、実際に転職を検討する段階になったら、自己評価に加えて「他者評価」(転職市場での評価) を知ることが重要になってきます。 そのために有効な機能は「スカウト」です。コンサルタントに、履歴書・職務経歴書を公開し、求人のオファーを待つという機能です。 転職の専門家であるコンサルタントが、自分自身のどこに興味を持ち、どんな内容の提案をおこなってきたのかを知ることで、他者から見た自分の姿がより明確になります。 エンプロイアビリティー(employability)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは、「個人が企業に雇用される能力」のことを指します。 終身雇用の環境下では、その会社で通用するキャリアを積むことが大事でした。つまり、キャリアプランは、会社側から提供されたキャリアプランに則っていけばよかったといえます。 しかし、今は、転職が当たり前になりつつある時代。個人が自己責任の下で「エンプロイアビリティー」を高めていくことが求められているのです。だからこそ、節目の時期に、今までの自分の歩みを振り返ること、自分自身でこれからの行く先を考えることは大事なのです。 職務経歴書というものを、転職活動に備える目的だけでなく、現在までのビジネス経験を振り返って、自分の専門やキャリアの柱を考えることに活用してください。 |