 |
アデコ株式会社
小野澤 直美
新卒で旧日本長期信用銀行に入社。国際業務および投資銀行業務に計14年間従事した後、日系エグゼクティブサーチ(ヘッドハンティング会社)として草分け的な企業の草創期メンバーとして人材ビジネスの世界へ。その後、登録型の人材紹介会社を経て2004年よりアデコに参画し、現在、自らが金融業界で培った経験を元に、金融系スペシャリスト、経理・財務、経営企画、女性のキャリアコンサルティングを担当。
|
金融機関から事業会社の経営企画部門への転身という、多くの方が希望される転職を実現されたことは、今後のご自身のキャリアにとって、非常に大きな意義があることですね。経営に近いお立場で財務の観点から関わったことで、その業務の一部として必要に応じ検討することがある「企業再生」という場面における業務にもご関心をお持ちになったことと拝察致します。
考えますに、「経営」とは継続と成長を追求するもの、「再生」とは変革、似て非なるものではないでしょうか。ご自身にとって「どちらがよいか」というよりは「どちらを選ぶか」ということだと思われます。
金融商品知識と、それらを企業財務のなかで如何に有効に活用していくかというノウハウをお持ちで有る点、企業の収益性を高めるための経営戦略および体制構築の実務経験がある点は、他社での経営企画に従事するためには非常に有効であると言えます。一方で、企業再生を手掛けるには、コーポレートファイナンス(Debt/Eequityとも)のノウハウおよびディール経験が求められること、AccountingやTaxについてのかなり深い知識が求められることを考えますと、現時点では厳しいのではないでしょうか。
将来的にご自身で非営利組織を運営して……というところを前提に申し上げれば、経営についての経験値を高めていかれることを目指されるほうが有効でしょう。MBA取得は経営について、ご自身の考え方のベースを作るという意味では財産になるでしょう。またMBAコースで培うことのできる人脈も非常に大きな魅力であるとも考えられます。
企業再生のスペシャリストを目指すのであれば、今のご年齢から敢えてMBAを取得するのは近道ではありません。それよりもむしろ会計士(USCPA含む)資格が有効です。そして会計系コンサルティング会社、金融機関の企業再生アドバイザリー部門といったところを転職先として考えられることをお薦めします。

| 業界・企業規模 |
1.製造業を含む事業会社での経営企画・海外事業企画部門
2.外資含む金融機関(証券あるいは銀行)の企業再生アドバイザリー部門、
もしくは会計系コンサルティング会社 |
| 職種・ポジション |
上記1の場合はアシスタントマネージャーあるいはマネージャーのポジションが得られるでしょう。
2の場合はご年齢的に難しいところですが、Senior Officerクラスの可能性が高いでしょう。しかし、Assistant Vice Presidentクラスの可能性もあります。 |
| 時期 |
1の方向に進むのであればそろそろ転職活動を始められて、半年から1年後くらいのタイミングで。(経営企画や事業企画のポジションは恒常的に存在するポジションではないため、ご自身の志向性にあう企業の同ポジションを探すには、有る程度の時間がかかると思われるため)
2の方向であれば、Accountingについての資格取得を目指されながら、資格取得が完了(科目合格含む)した時点で実際に転職されるというのが現実的です。 |
| 予測年収 |
1の場合は企業規模次第でもありますが800〜1000万円を目安として転職活動を進めていただけます。
2の場合はスタート時点では700万円くらい(業績賞与は別)からスタートの可能性があるでしょう。 |
ここが活かせる! キャリアの強み |
ご自身でも認識していらっしゃるとおり、経営陣に近い立場で企業運営およびビジネスに関するマネジメント観点を持っている点、営業の仕事を通じて培われた交渉力および調整力、海外勤務経験で得られたグローバルなビジネススタイルへの順応性、英語による実務遂行経験。 |
要対策! キャリアの弱み |
AccountingおよびTaxについての知識。→ 資格を取得するか否かは別として、系統立って学んでおかれると将来きっと役に立つでしょう。 |
 |
テンプスタッフ・キャリア株式会社
中井 結吏
人材関連の仕事に就いて9年になります。経営企画、財務・経理、人事、秘書、総務などの管理部門から営業職(金融系含む)、そして、機械・建築設計、デザイン、システムエンジニア、更に薬剤師等メディカル関連と様々なキャリアの方々の転機を支援させて頂いております。又、[より体系立てたカウンセリング]を、とキャリアカウンセラーGCDF資格を取得しました。色々な角度からのお話をさせて頂き、ご自身の「強み」を明確にした後の転職をお手伝いしております。
|
現在の仕事に対して、興味とやり甲斐を感じていらっしゃるのであれば、既に半年後を見据えて転職を考えていらっしゃるのは時期尚早の様な気が致します。希望していらっしゃる「若い企業での成長戦略」をという事であれば、より経営企画職としての手腕が問われる環境だと推察されます。
又、もう一方で企業再生にもご興味を、という事であれば、確かに管理会計の知識は活かす事の出来る場面が有るとは思います。しかし、こちらに関しても、まずは「経営企画」としてどんな事に取り組み、どんな実績をあげられたかが問われるかと思います。尚、MBА取得の事ですが、確かに取得者を、という企業もありますが、実務経験と資格との相乗効果をもたらす事が出来ないと、強みとしてアピールは難しくなってくると思われます。
50代前後にまで及ぶキャリアプランが明確で有り、ご自身としてのテーマに向けて、具体的な方向性が見えていらっしゃる事は非常に良い事だと思います。
| 業界・企業規模 |
コンサルティングファームもしくは製造業 |
| 職種・ポジション |
経営企画 |
| 時期 |
3〜5年後 |
| 予測年収 |
600万〜800万(特に製造業については、入社時から現状維持は厳しい可能性大です) |
ここが活かせる! キャリアの強み |
金融キャリアと経営企画職の両軸の経験。語学力。強く明確なキャリア志向。 |
要対策! キャリアの弱み |
経営企画職としての経験年数。まずは現職でのキャリア構築が必要。 |