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公開キャリア査定
事務系職種
事務/男性
税理士資格を取得し、企業経営を財務面からサポートしていきたい!
S.N.さんのケース
業種 不動産
職種 経理・財務
29歳・男性
島根大学
現在年収:300〜399万円
相談内容・キャリアプラン コンサルタントの回答
現職で決算業務の経験を積む選択をお勧めします。
CSアカウンティング株式会社
渡辺 泰三
デジタルなマッチングを嫌い、求職者1人1人と真剣に向き合う熱いコンサルタント。大手人材ビジネス会社で、人材派遣、人材紹介業務を経験後、国内最大級の税理士法人にてマーケティング業務や新規事業の企画、立案業務に従事。その後、CSアカウンティングの人材紹介部門の立ち上げに参画して現在に至る。
希望・相談内容へのアドバイス
まず、相談者の方がお考えの2通りの道についてお話したいと思います。

(1)現職で決算業務経験を積み、税理士科目合格をしてから転職を行う場合
30才以上の経理・財務の募集では、月次業務、決算業務(申告含む)を1人で取りまとめられる能力を持っていると、転職に有利になります。30才以上の転職者には、業務を完結させる能力及びマネジメント能力が求められ、ポジションとしては、管理職もしくは管理職候補としての募集案件が多くなります。税理士科目合格は持っているに越したことはありませんが、現実問題としてかなりの学習時間が必要になり、かつ、合否も運に左右されることが多くあることから、転職時期の目安にするべきではないと思います。

(2)現在の年齢で転職を行う場合
相談者の方の場合には、経理・財務の経験は決算補助業務の経験にとどまっているため、他社に転職されてもすぐに即戦力として活躍できるか不安なところです。そのため、今すぐの転職はあまりお勧めできません。現在の業務量が物足りないのであれば、その環境で現場を早く仕切れるように努力される方が良いと思います。 ただ、現在のお勤めの会社が、力があっても仕事を任せてくれない環境であれば、転職を考えるもひとつの選択肢になります。
キャリアプランへのアドバイス
経理業務は、前年と同様の反復業務が多くなることから、業務に必要な判断する能力は努力して身につける必要があります。しかしながら、税理士試験でこの知識を獲得するためには、簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法の学習が必要であり、短期間で必要な知識を身につけるためには現実的な手段ではありません。 経理・財務業務を行う上で知識を身に付けたいのであれば、経理財務スキル検定「FASS」を利用した学習をお勧めします。経理・財務スキル検定「FASS」は、経理・財務版のTOEICのような試験で、経済産業省の経理・財務サービススキル・スタンダードに準拠しています。FASSを管理職の昇進・昇格要件に取り入れている上場企業は毎年増えています。 転職時期としては、3〜4年程度で必要な知識を身に付け、月次・年次の基本業務を仕切れるようになって、管理職として転職されるのが理想的だと思います。そうした場合には500万円〜600万前後での転職が可能になるでしょう。
こんな転職プランが考えられます!
業界・企業規模 今すぐ転職する場合には、同規模・同業種が転職しやすいと思われます。
職種・ポジション 今すぐ転職する場合は、経理部門スタッフ。
時期 あせらず、じっくり検討することをお勧めします。
予測年収 今すぐ転職する場合には、現状と同程度の年収と思われます。
ここが活かせる!
キャリアの強み
税理士試験を受験するなど、必要な知識の獲得に向けて努力されている点。経理・財務の転職市場にいらっしゃる方で、確実な知識をお持ちの方はそう多くはないので、努力を継続されることで市場価値は確実に上がっていきます。
要対策!
キャリアの弱み
純粋な経理・財務の経験が少ないと見受けられる点。現職でできるだけ多くの経験を積まれることをお勧めします。特に現在お勤めの会社が上場されていれば、開示関連業務を経験すると転職時に有利になるでしょう。
経営企画職、不動産業界など、方向性は多岐に広がります!
アデコ株式会社
松本 泰孝
私立大学工学部経営工学科卒。新卒で、東証一部上場の中堅ゼネコンに入社。半年間新卒採用業務を経験後、情報システム部門に5年、経営企画部門に3年半就業。その後、人材ビジネスへ転身。キャリアコンサルタントとして4年の経験を有しております。CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格保有。
希望・相談内容へのアドバイス
不動産のオーナー向けのコンサル的な不動産管理業務を経験し、経理業務についてご興味を持たれている。そして将来的には経営企画的な業務、もしくはコンサルタント業務などで全社の数字を把握しながら業務に従事していきたい。これらを前提としてアドバイスをさせていただきます。

ご相談のポイントとしては、
[1] 現状のご自身における不足部分の提示を希望。
[2] 希望内容への転職に有利な状況について、
(1)現状で決算業務の経験を積み、税理士資格の科目合格の取得後の転職
(2)現在の年齢で転職を行なう場合
の2つの観点ですね。

まず、将来的に経営企画的な業務もしくはコンサルタント業務などで、全社の数字を把握しながら従事していく業務を目指すということで考えますと、

[1] 現状のご自身における不足部分のご提示について
今までのご経歴の中で、経理業務(主計業務に関しては5ヵ月)という点からすぐにご転職ということは難しいと思います。経理・財務面での実務経験や知識など、両面ともに不足しております。B/S、P/L(CF計算書やその他資料)を見せられて、どのようにすべきか的確に経営陣や上長にプレゼンができるご状況とは思えないからです。逆に、できる状況でないとご転職は難しいと考えてください。 現在の会社で経理実務経験を積み、現在の会社で経営企画業務に携われるかどうか、もう少し様子を見てからでも遅くはないと思います。管理会計業務や予実の分析業務など、そのような力を付けて初めて異動や転職を考えることができると思います。

[2]-(1) 現状で決算業務の経験を積み、税理士資格の科目合格の取得後の転職について
税理士の科目合格が得策かどうかは評価の分かれる部分ではありますが、知識面でのアピールポイントになります。できれば1〜2年以上の決算業務経験を積まれてからのご転職の方がスムーズです。現在のご経験からしますと、不動産管理業務の経験が一番強いご経験になるためです。

[2]-(2) 現在の年齢で転職を行なう場合
29歳というご年齢からおっしゃる通り、ポテンシャルで採用をしていただくギリギリのご年齢に差し掛かっております。ご自身のやっていきたい経営企画に関してですが、会社によって業務の幅が大きく、経営陣の会議体の事務局や全社イベントの運営なども行なう場合があります。よって、今のタイミングから求人情報のチェックを並行して行なうことが良いと思います。ご自身のやっていきたい業務に合致する求人に、積極的にトライをしていくことをお勧めいたします。

総合して申し上げますと、今の業務を大切にしながらひとつひとつ業務経験を積んでいき、実務業務経験と知識の拡充を図りながら求人を精査し、機会を伺う方法が良いと思います。2〜3年のスパンでお考えになられると良いと思います。
副次的な点に関しては、重要ではあるとは思うのですが、優先順位付けをしていただければと思います。すべてかなう環境はほとんどないため、副次的なご要望もご配慮するとご提案が難しいです。
キャリアプランへのアドバイス
現在、企業不動産戦略を考える企業(CRE戦略)が多くなってきております。経営資源の考えの中に、今までは4つの資源、ヒト、モノ、カネ、情報があったのですが、最近は不動産を加えて5つの経営資源と考える会社が増えてきております。B/S上の土地、不動産に関する固定資産は全体の2割〜4割を占めるため、不動産を積極的に投資するか、売却するか、または保有するか、精査している企業が増加しております。

上記の理由から、M&Aを積極的に展開している会社も、保有不動産に関してデューデリジェンスが必要な状態です。そのため、経営企画の部署、場合によっては不動産を専門に扱っている部署が戦略として行なっている場合も多く、潜在的には不動産に強くて決算の数字も読める方を求めているというニーズは、高くなってきております。

コンサルタント業務で全社の数字を把握しながら業務を行なっていくという点や、副次的にお考えでいらっしゃる不動産業界へのご関心の強さから勘案いたしますと、AM業務の可能性もご提案をさせていただきたいと思います。PMのご経験がお有りですので、PM⇒AMと業務の領域を広げながら、企業のCRE戦略のコンサルとしてご就業されるという方法も、ひとつの考えだと思います。直近の経理業務を活かすのであれば、SPC計理業務の経験を積み、レポーティング業務などを行いながら、AM業務へのシフトをしていくのも可能だと思います。不動産のプロとして就業することにより、一般事業会社に対しての不動産に関するプロとしてご支援していくことが可能だと思います。

経営企画業務に関しては、求人の出てくるタイミングや求める人物像などに左右されることもあります。そこで、ピンポイントでの活動というよりも、じっくりとタイミングを伺いながら、実務面・知識面を拡充しつつご転職をされる方が良いと思います。あくまでもキャリアプランとしてご希望とされていない部分も含まれているとは思います。しかし、不動産業界での楽しさを感じている中、コンサルタント業務などで全社の数字を把握しながら業務を行なっていきたいという点から推察させていただきました。いずれにせよ、自分の未来像をもう1歩、2歩深く掘り下げてからご転職に踏み切られた方が良いと思います。

こんな転職プランが考えられます!
業界・企業規模 ●経営企画職
[1]不動産業界(新興企業)
[2]全業界

●アセットマネジメント業務/SPC計理業務
不動産業界
職種・ポジション ●不動産業界の新興企業での経営企画職
または業界を問わず、経営企画職
●プロパティマネジメント業務⇒アセットマネジメント業務、SPC計理業務⇒アセットマネジメント業務
(いきなりのアセットマネジメント業務へのご転進が難しいため)
時期 今すぐから3年ぐらいを目処にご転職を。ご評価を受けるポイントがまちまちですので、狙いを絞って活動をされ、ブレのない状況でご転職活動をされると良いと思います。
予測年収 350万円〜600万円
今すぐのご転職であれば、現状と同等程度。可能性を見ていただけたらご希望のご年収(400万円)も可能かと思います。また、受けていく業務内容によっても年収が変わってきますし、2年後、3年後の伸びにも違いがあります。経営企画職ですと、バックオフィスであるため、年収面では30歳で450万円前後まで。不動産業界であれば、30歳で500万円前後が見えてきます。
ここが活かせる!
キャリアの強み
ベンチャーマインド。
仕事をしながら資格を取得されている点。
経営企画の仕事に就いていくことを想定した場合、営業的マインドをお持ちでいらっしゃる点。(社内・外問わず、コミュニケーション能力が必要なため)
要対策!
キャリアの弱み
経歴が一貫されていない点。
経理実務経験としては、半年弱のご経験でいらっしゃる点。実務と知識両面を拡充しながらご転職活動を行なっていきましょう!
相談内容・キャリアプラン コンサルタントの回答